天体望遠鏡

今回は天体望遠鏡の選び方とおすすめの製品をご紹介します。天体望遠鏡には大きく分けて屈折式と反射式という2つのタイプがありますし、望遠鏡本体と三脚を取り付ける部分に当たる架台にも経緯台と赤道儀という2つのタイプがあります。

また、初心者用・子ども用の低価格の製品から、天体観測を大人の趣味とする人向けの高価で本格的な製品まであり、バリエーションに富んでいます。自分がどんな天体望遠鏡を手に入れれば一番満足することができるのか、選ぶのはかなり難しいのではないかと思います。

この記事では、製品選びに特に悩んでいるであろう初心者の方を主な対象にしつつ、一部中上級者向けの製品もご紹介していきます。天体望遠鏡に興味がある方、自分にピッタリの天体望遠鏡と探したいという方は、是非この記事を参考にしてください。

天体望遠鏡の構造【構成パーツ】について

天体望遠鏡を覗くシルエット

選び方についてご説明する前に、天体望遠鏡の構造について簡単に書いておきます。選び方やおすすめの製品をご紹介する際の前提知識になりますので、天体望遠鏡を初めて手に取るといった方は、ここからお読みください。既に基本的なことはご存知の方は、「選び方」のところからお読みいただいて結構です。

天体望遠鏡は、大きく分けると「鏡筒」、「架台」、「三脚」の3つのパーツから出来上がっています。初心者向けの天体望遠鏡の場合は、これらはセットになっていますが、パーツごとに買い換えたりすることもできます。

「鏡筒」というのは、望遠鏡の本体ともいえる筒状の部分です。この内部にレンズや鏡が仕込まれていて、光を集めて星々を見やすくしてくれます。

「架台」というのは、鏡筒と三脚を繋ぐ部分です。「マウント」とも呼びます。架台には、鏡筒を見たい星の方向に向けるための機構も組み込まれています。

「三脚」は、特にご説明はいらないかもしれませんが、地面に立てて、上に架台と鏡筒を乗せます。天体望遠鏡というものは、少しブレただけで天体が視野から外れてしまうものですから、鏡筒や架台をしっかりと支えてくれる三脚は、思った以上に重要なパーツです。

この主要な3つのパーツの他に、「接眼レンズ」、「ファインダー」といったものもあります。

「接眼レンズ」というのは「アイピース」とも呼ばれ、天体望遠鏡を覗くところにあるレンズです。一部に例外の機種もありますが、接眼レンズは差し替え式になっていて交換することができます。

天体望遠鏡の倍率は、鏡筒と接眼レンズの焦点距離によって決まるので、接眼レンズを交換することで倍率の変更ができます。「鏡筒の焦点距離÷接眼レンズの焦点距離=天体望遠鏡の倍率」です。

なお、接眼レンズに書かれている数字は焦点距離を表しています。倍率ではありませんから注意してください。上の式からも分かるように、この数字が小さいほど高倍率になります。実際に観察を行う際には、倍率の低い接眼レンズ(つまり、焦点距離が長い接眼レンズ)から始めて、高倍率のものに切り替えていきます。

接眼レンズは小さなパーツですが、精密な加工が要求される重要な部品です。天体望遠鏡自体は販売していなくても、自社の精密加工技術を活かして接眼レンズのみを製造販売しているカメラメーカーやレンズメーカーもあります。

「ファインダー」というのは、鏡筒の横に取り付ける小型の望遠鏡です。天体望遠鏡で見たい星を探すとき、最初から鏡筒を覗いて探そうとしても、見える範囲が狭く効率的に探すことができません。そこで、最初にファインダーを覗いてファインダーの中央に天体を収めてから、鏡筒を覗くという使い方をします。

なお、低価格の天体望遠鏡では、ファインダーが小型望遠鏡の形ではなく、穴が開いた2枚の板上のものが付いている場合があります。これはメーカーによって呼び方がまちまちですが、「のぞき穴ファインダー」「目安リング」「素通しファインダー」などと呼ばれています。2つの穴を通して天体が見える位置に望遠鏡を調節すると、鏡筒を覗いたときにも天体が視野に入るという仕組みになっています。

次に、天体望遠鏡の付属品について、いくつかご紹介します。

まず、「天頂ミラー(天頂プリズム)」です。天頂ミラー(あるいはプリズム)というのは、鏡筒と接眼レンズの間に取り付けるパーツです。天体望遠鏡で、天頂(観測者の真上の位置のこと)に近い位置にある天体を観測したいときなどに使います。

上の方にある星を望遠鏡で見る場合に普通に接眼レンズを取り付けると、下から無理な角度で覗くことになってしまいます。天頂ミラーには90°近くの角度が付けられていて、これを間に挟むことで、上の方にある天体でも無理なく観察することができるのです。

また、水平に近い位置の天体を観測する際にも、天頂レンズがあると、接眼レンズを上から覗き込むような姿勢で望遠鏡を使うことができて、鏡筒をそのまま覗くよりも楽に使えます。

背が低い子どもの場合は別として、大人が天体望遠鏡を使う場合には、天頂ミラーはほとんど必須といえるパーツです(反射式の天体望遠鏡には、鏡筒の横から覗くタイプもあるので、この場合は当てはまりません)。天頂ミラーを使うことを前提に設計されていて、天頂ミラーを使わないとピントが合わない機種もあります。

「バーローレンズ(バローレンズ)」というパーツもあります。これも鏡筒と接眼レンズの間に取り付けるもので、これを取り付けると倍率を上げることができます。2倍バーローレンズ、3倍バーローレンズといった製品があります。

ただ、注意しなければいけないのは、倍率だけを上げても、視界が暗くなったり像がボケてしまったりして、よく見えないことになる場合があることです。一般的に、最大倍率はレンズの有効径の2倍までが限界といわれていますから、無理に倍率を上げることは避けた方がよいでしょう。例えば、50mmのレンズを装備した望遠鏡であれば、倍率は100倍までということになります。バーローレンズは、この範囲で使うようにしてください。

【自分に合った製品を探そう!】天体望遠鏡の選び方

天体望遠鏡を扱う少女

ここからは、天体望遠鏡の選び方についてご説明していきます。天体望遠鏡には、初心者向けのものから、上級者向けのものまで、様々な製品がありますから、自分に合ったものを見つけるための参考にしてください。

【最初に決める!】天体望遠鏡(鏡筒)の種類

最初に自分が購入する天体望遠鏡の種類を決めましょう。天体望遠鏡には、大きく分けて「屈折式」と「反射式」の2つがあります。

まず、「屈折式」というのは、レンズを使って光を集める望遠鏡のことをいいます。普通に天体望遠鏡といったら、この屈折式を思い浮かべる人が多いのではないかと思います。扱いやすく、メンテナンスの手間もほとんどかからないことから、初心者向けといわれています。最初に天体望遠鏡を買う場合は、屈折式がおすすめです。

これに対して、「反射式」は、凹面鏡で光を集めます。反射式の代表的なモデルであるニュートン式を例にご説明すると、鏡筒に入ってきた光は底の方にある凹面反射鏡(主鏡)で集められます。ただ、このままでは集められた光は入り口の方に逃げていってしまうので、途中に45度の角度をつけた反射鏡をおきます。これによって、主鏡で集められた光は、鏡筒の側面にある接眼レンズから覗くことができるようになります。このようにニュートン式の場合は側面から覗きますが、方式によっては屈折式と同じように鏡筒の後方から覗く反射式望遠鏡もあります。

反射式は、屈折式と比べると、大口径の製品が比較的手ごろな価格で手に入るので、ある程度以上の大きさの口径の望遠鏡が欲しい場合は、ほぼ必然的に反射式を選ぶことになります。また、屈折式の望遠鏡は光の屈折率の差によって、色収差(色がにじんで見える現象)が生じますが、反射式には色収差が少ないというメリットもあります。

ただ、反射式は屈折式よりもマメにメンテナンスをする必要があります。望遠鏡には光軸と呼ばれるものがあって、レンズや鏡の光学中心を結んだものをいいます。レンズや鏡で集めた光の焦点は光軸上になければならず、これがズレてしまうと像がブレたりしてよく見えなくなります。この光軸が衝撃などでズレることがあり、この光軸のズレが反射式の方が起こりやすいとされているため、反射式の天体望遠鏡はズレた光軸を修正するメンテナンスが必要になるのです。屈折式では、光軸のズレはほとんど起こりませんから、メンテナンスの手間もほとんどありません。

また、反射式は、屋外で観察する場合は、鏡筒内に気温差による空気の対流が生じて、空気のゆらぎで上手く観察ができなくなります。そのため、気温差をなくすために外気に慣らす時間が必要になります。取り出してすぐに使えるわけではないので、ちょっと面倒です。これらの点から、反射式は中上級者向けとされています。

そして、屈折式と反射式の利点を組み合わせたと言われる「反射屈折式(カタディオプトック式)」と呼ばれる方式の天体望遠鏡もあります。収差(像のブレ・にじみ)が生じにくく、鏡筒の長さを短く出来るので、運搬や収納にも便利なタイプです。ただ、扱いの難しさは反射式とほぼ同様で、あまり初心者向けではありません。

なお、屈折式の望遠鏡の場合、オプションのパーツ(投影板)を使えば太陽の観察ができます(直接太陽を見ることはできません)。太陽を観察できるのは、屈折式だけです。これらの特徴を押えた上で、どの種類の天体望遠鏡を選ぶか決めてください。

【望遠鏡の基本性能を左右する】口径の大きさで選ぶ

次に、口径の大きさをチェックしましょう。口径というのは、屈折式の天体望遠鏡の場合は対物レンズの有効径、反射式の場合は凹面鏡(主鏡)の有効径のことをいいます。対物レンズというのは、天体に向ける側のレンズのことで、有効径というのは、レンズを鏡筒にはめ込んだ状態での直径です。

そして、反射式望遠鏡には複数の鏡やレンズが使われていますが、反射式望遠鏡で光を集める役割をする一番大きな凹面鏡のことを「主鏡」といいます。

この口径が大きい天体望遠鏡の方が、光を集める能力が高くなります。月のような極めて明るい天体を見る場合は口径は小さめでも構いませんが、星団や星雲といった暗い星の集まりを見たい場合は、口径が大きな望遠鏡を選ぶ必要があります。

また、口径が大きい天体望遠鏡は、分解能(接近したものを見分ける能力)も高くなります。つまり、細かいところまでよく見えるということになります。先ほど、月を見る場合は口径は小さくても大丈夫と書きましたが、クレータの細かいところまでよく見たいといった場合は、口径が大きなものでなければ見えません。

このように、口径は大きい方が良い天体望遠鏡であるというのが基本です。ただし、口径が大きい製品は、大きく重くなりますから、運搬や収納には不便になります。当然、価格も高くなります。自分がやりたいことを考えて、それとの関係で程よい口径の製品を選ぶのが後悔しないコツです。

【鏡筒の長さや見え味に影響】焦点距離との関係

焦点距離というのは、対物レンズや主鏡から焦点までの距離のことをいいます。望遠鏡の構造によっても変わりますが、基本的には焦点距離が長いほど鏡筒が長くなります。つまり、コンパクトな天体望遠鏡が欲しい場合は焦点距離が短いものを選ぶことになります。

しかし、あまり焦点が短い天体望遠鏡は、収差(色や像のゆがみ)が大きくなるといわれています。見え味(天体望遠鏡や双眼鏡で、見え方の塩梅のことをこう表現します)を重視する場合は、ある程度焦点距離が長い望遠鏡を選んだ方が良い場合もあります。

実際には、鏡筒の大きさで製品を選ぶ場合が多いでしょうから、焦点距離単独では選択基準にはなりにくいのですが、あまり焦点距離が短い天体望遠鏡には上記のような欠点があることは知っておくといいでしょう。

ちなみに、焦点距離を対物レンズ(主鏡)有効径で割ったものを、F値といいます。比で表す場合は口径比といいます。F値が小さい天体望遠鏡は、焦点での明るさが明るくなります。

ここでのポイントは「焦点での」というところで、焦点位置に受光装置があるカメラなどの場合はF値がとても重要になりますが、肉眼で天体望遠鏡を見る場合は、焦点に集まった光を接眼レンズで拡大して見ることになるので、F値だけでは天体望遠鏡の明るさを正確に表すことはできません。

天体望遠鏡の明るさを知りたい場合は、「集光力」の数字を確認してください。集光力は、「肉眼の○倍」といった形で、倍率で表記されます。

【見たいものに合わせて選ぶ】あなたにとって適した倍率は?

天体望遠鏡の倍率は、対物レンズ(主鏡)の焦点距離を接眼レンズの焦点距離で割ることで求めることができます。このことからもお分かりいただける通り、接眼レンズを交換することで天体望遠鏡の倍率は変更することが出来ます。天体望遠鏡を購入する際に接眼レンズが複数付属するのは、これらを交換することで倍率を変えながら、観測を行うためです。

こう書くと、接眼レンズの焦点距離を短いものに変えていけば、際限なく倍率が上げられるように思われるかもしれませんが、そういうわけにもいきません。この記事の最初の方のバーローレンズの説明のところでも書きましたが、天体望遠鏡には適正倍率というものがあって、これを超えて倍率を上げても、ボンヤリした像が見えるだけで、意味がありません。

一般的に、天体望遠鏡でよく見えるとされる倍率は、最大で口径の2倍(50mmの口径の望遠鏡なら、100倍まで)といわれています。これを最高倍率といいます。そして、観測に最も適した倍率とされているのは、最高倍率の半分くらいで、これを適正倍率といいます(50mmの口径の望遠鏡なら、50倍)。この適正倍率と自分が見たいものとの兼ね合いで何倍くらいまで見える天体望遠鏡を選ぶべきかが決まってきます

例えば、月全体を大きく見たい場合は、30倍から70倍くらいまでの倍率が必要になります。これを超える倍率になると月全体は視野に入らなくなってきます。その代わり、100倍くらいの倍率なら月のクレーターがはっきり見えるようになります。土星の輪が見たい、木星の縞を確認したいといった場合も100倍前後が目安です。

もっとも、倍率が天体望遠鏡の見え方に影響するのは、月や惑星を見るときだけです。一般的な星(太陽系の外の恒星)を見る場合は、それらの星は何光年も先にあるのですから、倍率をいくら上げてみても星は点状にしか見えません。この場合は、天体望遠鏡の性能として倍率の重要性はほとんどなくなり、「いかに暗い星まで見えるか」という集光力が重要になります。

最初に天体望遠鏡を購入するときは、倍率が高いほどよく見えるのではないかと思いがちです。しかし、接眼レンズを買い足せば後からでも倍率は上げられますし、適正倍率を超えて倍率を上げても結局よく見えるようにはなりませんから、倍率だけを重視する意味はありません。天体望遠鏡の倍率については、あまり重視し過ぎずに選ぶ方が賢い選び方といえます。

【鏡筒の動かし方が変わる】2種類の架台、経緯台と赤道儀

ここからは、天体望遠鏡本体(鏡筒)ではなく、架台や三脚の選び方についてご説明していきます。まず架台には、経緯台と赤道儀の二種類があります。

まず、「経緯台」は、初心者向け天体望遠鏡で一般的な架台です。このタイプの架台は、鏡筒を垂直方向と水平方向に動かすことができます。これだけ聞くと当たり前のように感じるかもしれませんが、このタイプの特徴は赤道儀と比較するとよく分かります。

「赤道儀」というのは、弧を描くように鏡筒を動かすことができる架台です。理科の時間に習ったことがあると思いますが、天体は北極星を中心にしてゆっくりと円を描くように動いています(正確には地球が自転しているので、そう見えます)。この動きに合わせて鏡筒を動かすことができるのが赤道儀です。

赤道儀は、一度見たい天体を視野に入れると、後はハンドル1つを操作するだけで天体を追尾することができます。同じ天体を長時間観測し続けたいときにはとても便利な架台です。モーターが付いたタイプなら、自動で星を追いかけてくれます。露光時間を長くする天体写真の場合は、赤道儀が必須です。

これに対して、経緯台の場合は、星の位置が変わるとタテヨコの調節を両方ともやり直す必要があり、長時間同じ天体を追いかける観察には向きません。

ただ、赤道儀は動かし方が特殊で、観測を始める際には「極軸合わせ」というセッティングが必要なので、初心者には扱いづらい面があります。これに対して、経緯台の動きはタテヨコの分かりやすいものなので、初心者でも直感的な操作が可能です。また、赤道儀よりも、コンパクトで軽いものが多いので、持ち運びにも便利です。初心者の方には「経緯台」の方をオススメします

なお、架台には「微動装置(微動ハンドル)」という鏡筒を少しずつ動かすためのパーツが付いているものと付いていないものがあります。天体の動きに合わせて少しずつ鏡筒を動かしたいといった場合には、微動装置の有無が使い勝手を大きく左右します。微動装置が付いたものは価格が高めになりますが、本格的な天体観測を楽しむためには、できるだけ微動装置が付いた架台を選ぶことをおすすめします。

【軽いものにはデメリットも】三脚の選び方

最後に三脚についてです。三脚は製品に付属するものを使うだけで特に選ぶということをしない人も多いのではないかと思います。最初はそれで十分だと思うのですが、三脚の良し悪しは天体望遠鏡の使い勝手を大きく左右するので、できれば良いものを選びたいところです。

まず注意したいのは、低価格の天体望遠鏡では、付属する三脚が伸縮式ではない場合が多いことです。子どもだけが使うには問題ありませんが、大人も使いたい場合は、これでは不便です。また、このタイプの三脚は、子どもが成長すると使えなくなります。できるだけ伸縮式の三脚を選びましょう。

次に、三脚の重さです。運搬や収納のことを考えると軽い方がいいと考えがちですが、三脚はある程度の重さがあって、ガッチリした作りのものの方がブレなくて使いやすいという面があります。使い方にもよりますが、あまり軽すぎるものは選ばない方がいいでしょう。

天体望遠鏡のおすすめ人気製品ランキング

ここからは、おすすめの製品をランキング形式でご紹介します。自分に合った製品がないか探してみてください。

第25位 ミザール TS-70

ミザール TS-70

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 70mm
焦点距離 300mm
F値 4.2
集光力 -倍
倍率 24倍・50倍
鏡筒のサイズ・重量 -mm・-g
架台・三脚のサイズ・重量 -mm・-g
付属品 接眼レンズ(H12.5mm、H6mm)、5×ファインダー、地上接眼鏡、天頂ミラー

コンパクトながら、対物レンズ有効径は70mm

ミザール TS-70 鏡筒のアップ

70mmの口径があるコンパクトな天体望遠鏡です。卓上望遠鏡で三脚が伸縮するタイプではないので、何か台に乗せて使わないと大人が使うには高さが足りないということになります。低価格の製品であるにもかかわらず、対物レンズ有効径が70mmもあるので、同程度の価格帯の製品の中ではかなり明るく見える天体望遠鏡です。

ただ、この製品のAmazonのレビューなどを見ると、三脚についての評判がよくありません。三脚が脆弱で、しっかり鏡筒を固定できないという声があります。この点は要注意です。自宅に既に三脚がある人は、三脚を取り替えて使うようにすると、低コストで口径70mmの望遠鏡が手に入ります。

第24位 星の手帖社 組立天体望遠鏡35倍

星の手帖社 組立天体望遠鏡35倍

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 -
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 40mm
焦点距離 -mm
F値 -
集光力 -倍
倍率 35倍
鏡筒のサイズ・重量 約300mm・約230g
架台・三脚のサイズ・重量 -mm・-g
付属品 -

子どもの興味を引き出す、組立式天体望遠鏡

星の手帖社 組立天体望遠鏡35倍 完成状態

天体望遠鏡を購入する動機としては、子どもの科学的・理科的好奇心を引き出したいためという方も多いのではないかと思います。そんなときにピッタリなのが、この製品です。この製品は組立式で、組み立てる過程で望遠鏡の光学的な仕組みを学ぶことができますし、完成すると倍率35倍のよく見える望遠鏡になります

国立天文台の副台長の方が監修をしているだけあって、天体望遠鏡としてもなかなか本格的で、対物レンズには光学ガラスがちゃんと使われています。三脚が付属しないのが難点ではありますが、カメラ用の三脚が取り付けられるようにネジ穴が用意されています。

価格も安いので、お子さんの初めての天体望遠鏡にもピッタリです。同社からは、倍率は下がりますが更に低価格の「組立天体望遠鏡15倍」、正立像が見られて自然観察などにも使える「はじめての望遠鏡」という姉妹品も販売されています。こちらもおすすめです。

 

第23位 ナシカ 天体望遠鏡 NA-100 ASTROLUZ

ナシカ 天体望遠鏡 NA-100 ASTROLUZ

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 50mm
焦点距離 300mm
F値 6.0
集光力 -倍
倍率 15倍・75倍(3倍バローレンズ使用時は45倍・225倍)
鏡筒のサイズ・重量 295mm・398g
架台・三脚のサイズ・重量 400mm~1250mm・586g
付属品 5倍ファインダー、接眼レンズ(H20mm、SR4mm)、天頂ミラー、1.5倍正立レンズ、3倍バローレンズ、シリコンクロス、星座早見表、天体ガイドブック、月面図、太陽系惑星図

付属品が充実した低価格の天体望遠鏡

ナシカ 天体望遠鏡 NA-100 ASTROLUZ 付属品

付属品が充実した天体望遠鏡です。かなり低価格の製品ですが、三脚も伸縮式のものが付属しますし、正立レンズやバローレンズも付属しています。まだご説明していませんでしたが、正立レンズというのは、正立像が得られるようにするためのパーツです。

天体望遠鏡で見える像は、望遠鏡の種類によって違いますが、上下左右が反対になった倒立像であったり、左右が反対になった鏡像であったりします。天体観測をする場合は、上下・左右が逆になっていても特に問題ありませんが、地上の景色などを見たい場合には不都合です。そこで、天体望遠鏡で地上を観察したいときには、正立レンズ(あるいは正立プリズム)を使います。

この製品には、最初から正立レンズが付属しているので、天体観測だけでなく、地上での自然観察などにも使えます。低価格ですが、用途の広い製品です。

第22位 ケンコー・トキナー NEWスカイエクスプローラー SE300D

ケンコー・トキナー NEWスカイエクスプローラー SE300D

天体望遠鏡の種類 反射式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 305mm
焦点距離 1500mm
F値 4.9
集光力 1898.4倍
倍率 60倍、150倍
鏡筒のサイズ・重量 長さ920×外径450mm・21kg
台座のサイズ・重量 632×740mm・18.5kg
付属品 接眼レンズ2個(PL25mm、PL10mm)、9×50mmファインダー、31.7mm用アダプター

大口径のドブソニアン式天体望遠鏡

ドブソニアン式の大口径の天体望遠鏡。この記事では基本的に初心者向けの低価格の製品を中心にご紹介していますが、これは少し高めの製品です。最初に買うような製品ではありませんが、主鏡の有効径は305mmで、この記事でご紹介している製品の中では圧倒的に大きく、星雲や星団を見る際の迫力が違います。この製品のような、大口径の鏡筒と簡易的な作りの架台で構成された天体望遠鏡を、考案者ドブソンの名前に由来して、ドブソニアン式と呼びます。

この製品で特徴的なのは、鏡筒の一部が軸だけでつなげられた構造になっていることです。これによって鏡筒部分が伸縮可能になり、運搬や収納に便利になっています。観察に使用する際には、取っ手を持って鏡筒の上部を引き出して、三箇所のロックを固定するだけで観測を始めれられます。

天体望遠鏡を車に載せて郊外で天体観測を楽しむといった方に持って来いの、持ち運びに便利な大口径の天体望遠鏡です。

第21位 ナシカ 天体望遠鏡 M-600

ナシカ 天体望遠鏡 M-600

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 60mm
焦点距離 300mm
F値 5.0
集光力 -倍
倍率 15倍・50倍(2倍バーローレンズ使用時は30倍・100倍、4倍バーローレンズ使用時は60倍・200倍))
鏡筒のサイズ・重量 350mm・500g
架台・三脚のサイズ・重量 370~1050mm・870g
付属品 ファインダースコープ、接眼レンズ(H20mm、SR6mm)、天頂ミラー、1.5倍正立レンズ、バローレンズ(2倍、4倍)、シリコンクロス、星座早見表、天体望遠鏡ガイドブック、月面図、太陽系惑星図

少し本格的なナシカの天体望遠鏡

ナシカ 天体望遠鏡 M-600 三脚伸長時

23位でもご紹介したナシカの天体望遠鏡です。ナシカは、天体望遠鏡や双眼鏡を専門的に扱っているメーカーです。この製品は23位でご紹介したものよりも、少し本格的な製品になります。

対物レンズ有効径が大きくなって見え方が明るくなっていますし、三脚の伸縮長も広がって使いやすくなっています。鏡筒や三脚が少し重くなっていますが、天体望遠鏡の場合、あまり軽いものは安定感が悪くなって使いにくい場合がありますから、この程度の重量アップはかえって都合が良いと感じる方が多いと思います。

正立レンズやバローレンズといった付属品が充実しているのは、23位の製品と同様です。ただ、4倍バローレンズは、6mmの接眼レンズと組み合わせて使用すると、適正倍率を超えてしまうので、この使い方は避けた方が良いでしょう。

第20位 ミザール Aries AR-50

ミザール Aries AR-50

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 50mm
焦点距離 360mm
F値 7.2
集光力 -倍
倍率 14倍・45倍(3倍バーローレンズ使用時は43倍・135倍)
鏡筒のサイズ・重量 340×68mm・254g
架台・三脚のサイズ・重量 高さ:400mm・-g
付属品 接眼レンズ2個(H25mm、H8mm)、天頂ミラー、3倍バローレンズ、1.5倍地上接眼鏡

子ども用の初めての天体望遠鏡としてオススメ

ミザール Aries AR-50 商品説明

子ども用の天体望遠鏡としてオススメの製品です。三脚が付属しているのですが伸縮式ではなく、大人が使うにはちょっと厳しいサイズです。しかし、軽量コンパクトで持ち運びも簡単ですし、地上観察用の接眼鏡も付属するので、天体観測に限らず、お出かけの際に持って出て景色などを楽しむこともできます。

Amazonのカスタマーレビューでも平均星4つ以上の高評価を得ています。鏡筒のカラーがブルーとピンクから選べるのも、子ども向けとして嬉しいポイントです。子どもの場合、実際に使わせてみないと、どのくらい興味を持ってくれるか分からないこともありますから、試しに買い与えるにも低価格のこの製品はピッタリです。

第19位 ミザール TS-456

ミザール TS-456

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 45mm
焦点距離 600mm
F値 13.3
集光力 -倍
倍率 30倍・75倍
鏡筒のサイズ・重量 幅90×高さ100×長さ605(最大690)mm(ファインダー、天頂ミラー、アイピース付)、鏡筒外径55mm・360g
架台・三脚のサイズ・重量 収納サイズ:幅90×長さ700(最大1255)mm、開脚サイズ:高さ660(最大1180)×幅500(最大860)×奥行410(最大720)・480g
付属品 接眼レンズ2個(H20mm、H8mm)、天頂ミラー

手軽に扱える入門用天体望遠鏡

ミザール TS-456 鏡筒のアップ

メーカー曰く「天体観望入門に最適なベーシックモデル」です。ファインダーが付属しておらず、鏡筒の脇に付いた2つの「目安リング」を通して観測対象を見ることで、観測対象を望遠鏡の視野に捉えることができます。

架台もシンプルな作りで、左右についてはそのまま動かせ、上下についてはグリップハンドルをゆるめてから動かす仕組みです。天頂ミラーを使わないとピントが合わない設計なので、上の写真にあるような形で常に使用することになります。

特に高性能の製品ではありませんが、シンプルで扱いやすく低価格、という初心者を対象にした天体望遠鏡です。

第18位 ミード AZM-50

 

ミード AZM-50

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 50mm
焦点距離 600mm
F値 12.0
集光力 51.02倍
倍率 30倍・50倍・150倍(2倍バーローレンズ使用時は60倍・100倍・300倍)
鏡筒のサイズ・重量 -mm・-g
架台・三脚のサイズ・重量 -mm・-g
付属品 アイピース3個(20mm、12mm、4mm)、天頂エレクティングプリズム、2倍バーローレンズ、5×24ファインダー

ミードの初心者向け50mm天体望遠鏡

ミード AZM-50 接眼レンズ部

ミード(MEADE INSTRUMENTS)は、アメリカの世界最大級の光学機器メーカーです。日本での販売・修理などは、ケンコー・トキナーが行っています。コンピューター制御による自動導入・自動追尾システムを搭載した製品を得意分野にしているメーカーですが、この記事ではエントリーモデルをご紹介します。

この製品は、エントリーモデルとされているものの中でも、口径が小さめで低価格のものです。鏡筒を直接手で持って動かして、動かしたらその位置で鏡筒が止まる「フリーストップ式」が採用されていて、初心者でも扱いやすくなっています。なお、フリーストップ式でない天体望遠鏡は、固定ネジや固定ハンドルと呼ばれる部品を締めたり緩めたりしながら、位置を調節するので、慣れないと多少面倒です。

口径が50mmで、F値は12.0ですから、あまり高性能の天体望遠鏡というわけではなく、星団や星雲を観察したいという人には性能的に足りないかもしれませんが、月や明るい天体を観察するには十分な性能を持った製品です。

第17位 ケンコー・トキナー スカイエクスプローラー SE-AT100N

ケンコー・トキナー スカイエクスプローラー SE-AT100N

天体望遠鏡の種類 反射式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 100mm
焦点距離 450mm
F値 4.5
集光力 204倍
倍率 22.5倍・45倍・71倍(3倍バーローレンズ使用時は67.5倍・135倍・213倍)
鏡筒のサイズ・重量 180×410mm(突起部含まず)・1.6kg(接眼レンズ含まず)
架台のサイズ・重量 300×290×410mm・4kg
付属品 6倍24mmファインダー、接眼レンズ3個(20mm、10mm、6.3mm)、3倍バーローレンズ、カメラ台(L字ブラケット)

自動追尾機能を搭載した反射式天体望遠鏡

ケンコー・トキナー スカイエクスプローラー SE-AT100N 裏側

実売価格が3万円を切る反射式天体望遠鏡(2018年9月Amazonでの販売価格)。この価格で、自動追尾機能も搭載されていますから、自動追尾機能が搭載された本格的な天体望遠鏡を低価格で手に入れたいとういう人にはかなりおすすめです。

この製品は卓上用の天体望遠鏡ですが、架台ごと乗せられる専用の三脚が別売りされていますから、これを合わせて購入すれば、野外でも問題なく使用することができます。カメラ台(L字ブラケット)が付属するので、鏡筒を外して一眼レフカメラを乗せて、架台を定点撮影に利用することもできます。

なお、自動追尾機能などを使う際には、モーターの電源として別売りの単三乾電池8本あるいはACアダプターが必要になります。

この製品を購入する場合の注意点として、別売りの「NEWスカイコントローラー」が既に生産終了となっています。本体のコントロールパネルで基本的な操作は可能ですが、説明書などに記載がある「NEWスカイコントローラーを使用することで自動導入機として使える」というのは基本的に不可能になっています。中古品を別途入手するといった方法もなくはありませんが、この点は要注意です。

第16位 ミード AZM-90

ミード AZM-90

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 90mm
焦点距離 600mm
F値 6.7
集光力 165倍
倍率 23.1倍・66.7倍・95.2倍(2倍バーローレンズ使用時は46.2倍・133.4倍・190.4倍)
鏡筒のサイズ・重量 -mm・-g
架台・三脚のサイズ・重量 -mm・-g
付属品 接眼レンズ3個(26mm、9mm、6.3mm)、2倍バーローレンズ、天頂エレクティングプリズム、等倍ファインダー

入門者用としては、かなり大きな90mm口径

ミード AZM-90 経緯台

屈折式の鏡筒と経緯台のマウントという初心者にも使いやすい組み合わせの製品です。入門機として位置づけられた製品の場合、口径は50mmから60mmくらいまでのものが多く、この製品のような90mmの大きさがあるものは、かなり珍しくなります。大口径の入門用屈折式天体望遠鏡です。

また、この記事でご紹介している他のミード製の天体望遠鏡との比較では、この製品には架台に「微動ハンドル」が付いています。微動ハンドルというのは、鏡筒の向きを細かく動かしやすくするもので、位置合わせがやりやすくなる装置です。

価格は入門用としては高めになっていますが、それだけ本格的な天体望遠鏡です。暗い星までよく見えて、かつ扱いやすい天体望遠鏡が欲しいという方には持って来いの製品です。「まだ天体観測を始めてそれほど時間は経っていないけど、低価格の入門機では満足できなくなってきた」という人の2台目の望遠鏡としてオススメしたい製品です。

第15位 ミザール TL-750

ミザール TL-750

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 70mm
焦点距離 500mm
F値 7.1
集光力 100倍
倍率 25倍・42倍・125倍(2倍バーローレンズ使用時は50倍・82倍・250倍)
鏡筒のサイズ・重量 -mm・-g
架台・三脚のサイズ・重量 -mm・-g
付属品 接眼レンズ3個(H20mm、H12mm、SR4mm)、5×20ファインダー、地上接眼鏡(28倍、56倍)、2倍バローレンズ(本体組込式)、ムーングラス(本体組込式)

ターレット式の接眼部が特徴的な製品

ミザール TL-750 ターレット

珍しいターレット式の接眼部を備えた天体望遠鏡です。ターレットというのは、顕微鏡などに使われている、回転させることでレンズの交換ができるパーツのことをいいます。このターレットを採用することで、接眼レンズが簡単に交換できるようになった天体望遠鏡です。

普通の天体望遠鏡の接眼レンズは差し込み式で、固定用のネジを緩めて交換してネジを締めなおすという手間がかかります。天体望遠鏡の場合、暗い屋外で使う場合が多いので、この交換をちょっと面倒に感じることもありますが、この製品の場合は、ターレットを回転させるだけで接眼レンズの交換(つまり、倍率の変更)が可能です。

また、モード切替の機構も組み込まれていて、セレクトダイヤルを回すことで、「標準モード」、「ムーングラスモード」、「2倍バローレンズモード」の切り替えが可能です。2倍バローレンズは普通は鏡筒と接眼レンズの間に取り付けて使いますが、この製品では本体にその機能が内蔵されています。手軽に2倍の倍率に切り替えることができます。

そして、ムーングラスモードというのは、月の明るさをやわらげるものです。月は、天体の中で格別に明るいものです。そのため望遠鏡で観察する際には、月をまぶしいと感じることがあるのですが、ムーングラスモードではまぶしさを感じずに月の観察を行うことができます。

この製品は、このような多様な機能が簡単に切り替えられる天体望遠鏡です。とても便利な製品ですが、欠点として、専用のアイピースを用いているため、他のアイピースと交換することができないということがあります。手元にあるアイピースを活用したり、将来的に高性能のアイピースに買い換えたりといったことができないので、この点は承知した上で購入してください。

第14位 ケンコー・トキナー スカイエクスプローラー SE-GT102M

ケンコー・トキナー スカイエクスプローラー SE-GT102M

天体望遠鏡の種類 反射屈折式(マクストフカセグレン式)
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 102mm
焦点距離 1300mm
F値 12.7
集光力 212.33倍
倍率 65倍・130倍
鏡筒のサイズ・重量 115×310mm(突起部含まず)・1.9kg
架台・三脚のサイズ・重量 高さ:873~1333mm(突起部含まず)・4.2kg
付属品 NEWスカイコントローラー、6×30mmファインダー、1.25インチ90°天頂ミラー、アイピース2個(20mm、10mm)、電池BOX、工具、RS-232ケーブル、コンパス

自動導入機能付きの天体望遠鏡

ケンコー・トキナー スカイエクスプローラー SE-GT102M ややアップ

17位でご紹介したのと同じ「スカイエクスプローラー」の名前が付いた製品です。大きな違いとしては、本製品には「NEWスカイコントローラー」が付属していて自動導入機能が使えること、三脚が付属していて屋外での天体観測も問題なく行えることがあります。その分価格も高めになっていますが、その価値はある製品です。

この製品に搭載されている「自動導入」というのは、見たい天体をコントローラーに入力すると自動的に天体を探してくれるという機能です。非常に便利な機能で、特に初心者には打って付けの機能のようにも思えるのですが、初心者が使うには難点もあります。

自動導入機能を使うためには、初期設定(アライメント)という作業が必要になるのですが、この作業は、いくつかの一等星を視野の中央に収めることで行います。星座や主要な一等星の位置を記憶している中上級者には、それほど難しい作業ではありませんが、初心者には簡単な作業ではありません。

また、アライメントにはそれなりに時間がかかるので、天体望遠鏡を取り出してすぐに観察を始めるといったことができません。自動導入機能には、手軽に使えないという欠点もあるのです。

ただ、自動導入機能には、手動では簡単には見つけることができない暗めの星団や星雲を簡単に探せるという大きなメリットがあります。月や惑星のような明るい天体の観察だけでなく、星団や星雲の観測を行いたいという人には、是非おすすめしたい製品です。

 

第13位 ビクセン 天体望遠鏡 AP-R130Sf・SM

ビクセン 天体望遠鏡 AP-R130Sf・SM

天体望遠鏡の種類 反射式
架台の種類 赤道儀
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 130mm
焦点距離 650mm
F値 5.0
集光力 345倍
倍率 33倍、103倍
鏡筒のサイズ・重量 長さ575×外径160mm・5.3kg(本体4.0kg) ※※三脚等を含む接眼レンズ別・電池別の総重量15.2kg
架台・三脚のサイズ・重量 長さ:570mm~1296mm、高さ526mm~1159mm・3.0kg
付属品 接眼レンズ2個(PL20mm、PL6.3mm)、カラー星空ガイドブック、星座早見盤、ウエイト1kg、ウエイト1.9kg

モーターモジュールとコントローラーがセットになった製品

ビクセン 天体望遠鏡 AP-R130Sf・SM コントローラー

今回ご紹介している製品の中では数少ない赤道儀の天体望遠鏡です。赤道儀の天体望遠鏡は、天体を追尾するのに便利ですが、この製品の場合は、マウントにモーターが内蔵されているので、目的の天体を自動的に追尾してくれます。

架台はフリーストップ式が採用されているので見たい天体を探しやすく、視野に収めた後は自動追尾という、特定の天体を観測したいときにはとても便利な製品です。モーター内蔵なので、電源として乾電池を使用しますが、単三電池4本を本体に内蔵することができるので、配線が邪魔になるようなこともありません。長時間使いたい場合には、USB外部電源を使用することもできます。

130mmの大型の鏡筒に、モーターモジュールまで備えたセットなので、価格もそれなりに高価なものになってしまっていますが、初心者用の天体望遠鏡ではもの足りなくなってきたという中上級者の方におすすめの製品です。

第12位 セレストロン NexStar 4SE

セレストロン NexStar 4SE

天体望遠鏡の種類 反射屈折式(マクストフカセグレン式)
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 102mm
焦点距離 1325mm
F値 13.0
集光力 212倍
倍率 53倍
鏡筒のサイズ・重量 約330mm・9.5kg(三脚を含めた製品全体の重量)
架台・三脚のサイズ・重量 -mm・-kg
付属品 接眼レンズ1個(25mm)

アライメントが簡単な自動導入機

セレストロン NexStar 4SE 三脚伸長時

アライメント(初期設定)が簡単に行える自動導入機能搭載の天体望遠鏡です。14位の製品紹介で、「自動導入期はアライメントが結構面倒で、星座・星の位置を把握しておく必要があって、必ずしも初心者向きではない」といったことを書いたのですが、この製品に関しては、アライメントの手間がかなり軽減されています。

この製品のアライメントシステムは、スカイアラインシステムというもので、セレストロンが特許を取得しています。このシステムの優れているところは、ユーザーが日時と位置情報を入力すれば、後は望遠鏡が自分で天体を探してくれるということです。

望遠鏡が探した天体を視野の中央に収める操作は必要になりますが、一般的な製品のアライメントとは違って、星座や星の位置を自分で把握しておく必要がありません。初心者でもやりやすく、中上級者でも設定の手間が少なくなるユーザーフレンドリーなシステムです。

望遠鏡自体の性能としては、この製品は口径102mmのモデルです。これはNexStarの中では一番小さなもので、同シリーズのNexstar8SEは、口径が203mmもあります。もちろんその分価格も高くなりますが、大口径のモデルが欲しい方は、より大きな口径の製品を選ぶことができます。

第11位 池田レンズ工業 天体望遠鏡 レグルス60

池田レンズ工業 天体望遠鏡レグルス60

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 60mm
焦点距離 600mm
F値 10.0
集光力 ○倍
倍率 30倍、100倍(3倍バローレンズ使用時は90倍、300倍) ※地上用接眼レンズは33倍(99倍)
鏡筒のサイズ・重量 -mm・-g
架台・三脚のサイズ・重量 -mm・-g
付属品 接眼レンズ3個(K20mm、F6mm、T18mm(地上用))、3倍バローレンズ、天頂ミラー、スマホアダプタ

安心の日本製、国内メーカーが本気で作った天体望遠鏡

池田レンズ工業 天体望遠鏡レグルス60 入門セット

メーカーの池田レンズ工業は、ルーペ(虫眼鏡・拡大鏡)や双眼鏡といったレンズを使った製品を得意としているメーカです。そんな国内レンズメーカーが「初心者が扱いやすい」ことにこだわって作ったのが、この製品です。

海外製のものが全て悪いというわけではありませんが、海外製の低価格の天体望遠鏡の中には、コストを優先して作られたあまり質の良くないものもあるのが現実です。この点、やはり国内メーカーの、しかもレンズを専門に製造しているメーカーの製品であるということは、大きな安心材料になります。

機能的には、光学式ではなく、覗くだけの「素通しファインダー」を採用しており、初心者には面倒なセッティング作業をすることなく使えます。また、スマホ用の撮影アダプターが付属するので、キレイな写真が撮れたらSNSなどにアップしてみんなと楽しむこともできます。

口径60mmの天体望遠鏡としては価格も抑え目なので、コスパの良い製品としてもおすすめです。

第10位 スコープテック ラプトル50 天体望遠鏡セット

スコープテック ラプトル50 天体望遠鏡セット

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 50mm
焦点距離 600mm
F値 12.0
集光力 -倍
倍率 30倍・75倍
鏡筒のサイズ・重量 -mm・1.5kg(三脚を含めた全体の重量)
架台・三脚のサイズ・重量 脚の長さ890mm、脚を開いた際の地面から鏡筒接続部までの高さ900mm・-kg
付属品 接眼レンズ2個(K20mm、F8mm)、天頂ミラー、星空観察ガイド

入門者用天体望遠鏡の定番製品の一つ

スコープテック ラプトル50 天体望遠鏡セット のぞき穴ファインダー

入門者・初心者用の天体望遠鏡として高い評価を集めている製品。国立天文台、JAXA、日本天文学会などで構成された世界天文年日本委員会による「世界天文年セレクション ビギナーズ賞」も受賞している名機です。「迷ったら、これを買っておけば大丈夫」と言える製品の一つです。

初心者でも使いやすい天体望遠鏡であることを優先しているため、調節の手間がある光学式のファインダーはあえて廃止して、覗き込むだけで直ぐに使える「のぞき穴ファインダー」を採用しています。また、架台には微動装置は搭載されていませんが、この製品が観測対象として想定している月や惑星を見る際には大きな問題はないでしょう。

メーカーでは「見える保証」というものを掲げていて、土星の輪や木星の縞、金星の満ち欠け、明るい星雲・星団、月の直径5キロ以上のクレーターが見えることが保証されています。初心者向けの低価格な製品であるにもかかわらず、とてもよく見える望遠鏡です。

なお、スコープテックは、初心者のフォローが手厚いメーカーで、望遠鏡の組立動画は9分以上の長さの詳細なものがHP上にアップされていますし、メーカーのスタッフによるフォローをフリーダイヤルで受けることもできます。サービス面からも初心者にオススメの製品です。

 

第9位 レイメイ藤井 反射式・赤道儀天体望遠鏡 RXA190

レイメイ藤井 反射式・赤道儀天体望遠鏡 RXA190

天体望遠鏡の種類 反射式
架台の種類 赤道儀
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 114mm
焦点距離 900mm
F値 7.9
集光力 265倍
倍率 36倍、90倍(2倍バーローレンズ使用時は72倍・180倍)
鏡筒のサイズ・重量 -mm・-g
架台・三脚のサイズ・重量 -mm・-g
付属品 接眼レンズ(H12.5mm、K10mm)、2倍バローレンズ、ムーンフィルター、ファインダー(6倍30mm)、アクセサリートレイ、スマホアダプター

反射式・赤道儀の天体望遠鏡としては低価格の製品

レイメイ藤井 反射式・赤道儀天体望遠鏡 RXA190 スマホ撮影対応

屈折式・経緯台の組み合わせが初心者向けだとすると、反射式・赤道儀の組み合わせは中上級者向けということなります。そのためか、反射式・赤道儀の天体望遠鏡は全体的に価格も高めです。その分性能も高いとは言えるのですが、初めて反射式に挑戦するといった場合には、まずは低価格のもので試してみたいと思われる方が多いのではないでしょうか。

この製品は、そんな方にオススメの低価格の反射式・赤道儀の天体望遠鏡です。メーカーのレイメイ藤井は、システム手帳などのステイショナリーでも知られる企業ですが、子どもが自然学習をするための双眼鏡や望遠鏡、顕微鏡なども販売しています。

子ども向け製品を得意としているメーカーだけあって、取扱説明書が図解入りで丁寧で分かりやすいものであったり、製品本体にも「ガイドシール」が付いてて、そのシールの記載だけで最小限の使い方が確認できたりといったように、初心者向けの配慮が行き届いています。

天体望遠鏡用アプリ「星どこナビ」に対応していたり、接眼レンズにスマートフォンを固定するアダプターが付属していたりといったように、「スマホ対応」であるのも嬉しい点です。

第8位 スコープテック アトラス60 天体望遠鏡セット

スコープテック アトラス60 天体望遠鏡セット

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 60mm
焦点距離 800mm
F値 13.3
集光力 -倍
倍率 40倍・64倍・133倍
鏡筒のサイズ・重量 -mm・4.5kg(三脚を含む総重量)
架台・三脚のサイズ・重量 脚の長さ:最短750mm、最長125mm・-kg
付属品 接眼レンズ3個(Or6mm、F12.5mm、K20mm)、天頂ミラー、接眼アダプター、フレキシブルハンドル、星空ガイドブック

スコープテックの本格的な初心者向け天体望遠鏡

スコープテック アトラス60 天体望遠鏡セット 月の写真

10位でご紹介した「ラプトル50」と同じスコープテックの製品ですが、こちらは大人の使用にも十分耐える少し本格的なものになります。初心者向けの天体望遠鏡には1万円を切るくらいの価格の子ども向けといった感じの製品と、3万円を切るくらいの価格の大人になっても使い続けられる本格的な製品が多いのですが、この製品は後者に当たります(メーカーの直販サイトの価格は、税・送料・手数料込みで27,560円です)。

ラプトル50が三脚に伸縮機能が無く、大人が使うには少し高さが足りない場合があるのに対して、こちらは三脚が伸縮式です。また、架台がしっかりした作りで安定感があり、ラプトル50では搭載されていなかった微動ハンドルも搭載されています。

ファインダーは、この製品も「のぞき穴ファインダー」ですが、光学ファインダーのオプションも用意されています。倍率も133倍まであげられて、土星の模様・土星の衛星まで「見える保証」がなされています。メーカーの「大人になってからも使い続けられる、最初の本格的望遠鏡として開発された」という文言にふさわしい製品です。

なお、この製品も「世界天文年セレクション」を受賞していて、こちらは「ビギナーズ賞」を受賞しています。

第7位 ビクセン 天体望遠鏡 スターパル-50L

ビクセン 天体望遠鏡 スターパル-50L

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 50mm
焦点距離 800mm
F値 16.0
集光力 51倍
倍率 40倍、133倍
鏡筒のサイズ・重量 長さ743×外径54mm・645g ※三脚等を含む接眼レンズ別の総重量2.5kg
架台・三脚のサイズ・重量 長さ740mm~1210mm、高さ700mm~1160mm・1.5kg
付属品 接眼レンズ2個(H20mm、H6mm)、天頂ミラー31.7mm、星座早見盤、星空ガイドブック

レビューで高評価を獲得している人気商品

ビクセン 天体望遠鏡 スターパル-50L 接眼レンズ部

先ほど、初心者向け天体望遠鏡には、1万円を切るくらいの価格のものと、3万円を切るくらいの価格のものがあると書きましたが、この製品は1万円を少し超えます。いわば両者の中間的な位置にある製品といえるものです。

低価格の製品はコストを優先するため、どうしても少し安っぽい作りになってしまうのが避けられませんが、そういった点に不満を感じる方は、あと数千円プラスしてこの製品を購入されると、満足感がかなり違ってくるはずです。

Amazonのカスタマーレビューでもかなり高く評価されていて、星5つの最高評価を付けている人が80%を超えています(2018年9月現在)。製品の特徴としては、架台に高度目盛が付いていて、ファインダーの接続部分にはコンパスを備えているので、星座早見盤などを使って星を探すときに探しやすくなっています。

口径が50mmの天体望遠鏡で、焦点距離は800mmです。少し焦点距離が長めで、鏡筒も長くなっていますが、口径が同じ場合、焦点距離が長いほうが収差(レンズを通してものを見ることによって生じる歪みのこと)が少ないとされていますから、見え方は良くなります。よく見える天体望遠鏡です。

第6位 ビクセン 天体望遠鏡 モバイルポルタ-VMC95L

ビクセン 天体望遠鏡 モバイルポルタ-VMC95L

天体望遠鏡の種類 反射屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 95mm
焦点距離 1050mm
F値 11.1
集光力 184倍
倍率 53倍(2倍バローレンズ使用時は105倍)
鏡筒のサイズ・重量 長さ360×外径107mm・2.0kg(本体1.8kg) ※三脚等を含む接眼レンズ別の総重量4.4kg
架台・三脚のサイズ・重量 -mm・-kg
付属品 接眼レンズ1個(NPL20mm)、2倍バローレンズ、カラー星座ガイドブック、星座早見盤

大口径ながらコンパクトな鏡筒と、使いやすい架台のセット

ビクセン 天体望遠鏡 モバイルポルタ-VMC95L セット内容

反射式と屈折式の良いとこ取りをした反射屈折式(カタディオプトリック式)の鏡筒に、コンパクトながら使いやすい架台を組み合わせた製品です。鏡筒は、95mmという大きな口径ながら、長さは360mmしかありませんから、持ち運びや収納に便利です。

架台には、「マルチアーム」が採用されていて、アームの傾斜とともに、水平方向の固定方向も調節できます。アームの可動の自由度が高いので、収納時にはコンパクトにたためるのも嬉しいところです。架台と三脚がハンドルネジで簡単に分離できるので、この点も運搬・収納に便利です。

上の写真にあるように、三脚には交換用の接眼レンズやカメラなどを置くことができるトレイも付いています。なお、コンパクトデジカメによる写真撮影も可能なモデルですが、カメラアダプターは別売りです。

 

第5位 セレストロン Travel Scope 70

セレストロン Travel Scope 70

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 70mm
焦点距離 700mm
F値 10.0
集光力 100倍
倍率 20倍、40倍
鏡筒のサイズ・重量 -mm・1.5kg(三脚等を含む全体の重量)
架台・三脚のサイズ・重量 -mm・-kg
付属品 接眼レンズ(20mm、10mm)、5倍24mmファインダー

キャンプや旅行に最適な形態性を重視した天体望遠鏡

セレストロン Travel Scope 70 キャリングケース

70mmのかなり大きな口径を持ちながら、コンパクトな天体望遠鏡です。持ち運びが前提になっている製品で、リュック型のキャリングバックが付属します。バックには、鏡筒・三脚・接眼レンズが収納できます。また、組立には工具を使わないので、野外でも簡単に組み立て、セッティングができます。

45°正立プリズムが付いているので、夜空だけでなく、昼間の風景を楽しむことも存分にできます。望遠鏡を持って山に登って景色を楽しみ、夜になったら街の灯りがないところで、ゆっくり天体観測をしたいという人に特におすすめの製品です。

なお、この製品は口径が大きいタイプですが、口径が50mmと小さくなる代わりに、更に携帯性に優れた「Travel Scope50」もあります。もっとコンパクトな製品をお求めの方は、こちらを選んでください。

第4位 ミード AZM-70

ミード AZM-70

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 70mm
焦点距離 700mm
F値 10.0
集光力 100倍
倍率 26.9倍・77.8倍(2倍バーローレンズ使用時は53.8倍・155.6倍)
鏡筒のサイズ・重量 -mm・-g
架台・三脚のサイズ・重量 -mm・-g
付属品 接眼レンズ2個(26mm、9mm)、2倍バーローレンズ、天頂エレクティングプリズム、等倍ファインダー

ワンランク上の入門用モデル

ミード AZM-70 天頂プリズム

この記事では他に2つ18位と16位でもご紹介しているミード社の天体望遠鏡です。この製品は、口径の大きさでいうと、両者の中間に当たる製品です。この記事でご紹介している他の製品をご覧になっていただけてもお分かりいただけると思いますが、入門用として販売されている天体望遠鏡の多くは50mmから60mmの口径のものが多くなっています。

冒頭の「選び方」のところでも書いたように、双眼鏡の口径(対物レンズ有効径)の大きさは、「見え方」を左右するとても大きなポイントですから、普通の入門用の望遠鏡よりも「ちょっとよく見える」ものが欲しい人にはピッタリの製品です。価格的にも50mmクラスの望遠鏡に数千円プラスすると買えるレベルなので、少し良いものが欲しいという人には惜しくない金額だと言えるのではないでしょうか。

口径が大きい分、明るい天体望遠鏡なので、月や惑星だけでなく、星団・星雲を見てみたいという人にオススメです。なお、この記事でご紹介しているミード社製の天体望遠鏡(Amazonでの販売分)にはパソコンで見られるプラネタリウムソフト「星空散歩ライトⅡ」が付属しています。このソフトを使って見たい星を選んでから、実際の夜空を体験するという使い方もオススメです。

第3位 ケンコー・トキナー SKY WALKER SW-0

ケンコー・トキナー SKY WALKER SW-0

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 50mm
焦点距離 360mm
F値 7.2
集光力 51倍
倍率 18倍・28.8倍・90倍(3倍バーローレンズ使用時は54倍・86.4倍・270倍)
鏡筒のサイズ・重量 80×340mm・340g(ファインダー含む)
架台・三脚のサイズ・重量 高さ:400~1260mm・550g
付属品 アイピース(20mm、12.5mm、4mm)、5×24ファインダー、3倍バーローレンズ、天体観測用天頂ミラー、地上観察用正立プリズム、星座早見盤

星空も地上も観察できるコンパクトな天体望遠鏡

ケンコー・トキナー SKY WALKER SW-0 正立プリズム付き

コンパクトな天体望遠鏡。「見え方」の点だけを考えると、鏡筒が短い望遠鏡は必ずしもベストとは限らないのですが、コンパクトな天体望遠鏡は、運搬や収納に便利ですし、家のベランダなどから星を見る場合も少しのスペースでも見やすいのでメリットも沢山あります。

この製品は、対物レンズ有効径が50mmであるのに対して、鏡筒の長さは340mmしかありませんから、かなりコンパクトです。天体望遠鏡は実際に手にとってみると、かなり大きなものですから、コンパクトな製品が欲しいという方にオススメです。

また、この製品には正立プリズムも付属するので、地上の観察にも使えます。価格も安めですから、子どもやお孫さんへのプレゼントにするのにも向いています。

 

第2位 スコープテック  ラプトル60 天体望遠鏡セット

スコープテック ラプトル60 天体望遠鏡セット

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 60mm
焦点距離 700mm
F値 11.7
集光力 -倍
倍率 35倍・87.5倍
鏡筒のサイズ・重量 -mm・-kg
架台・三脚のサイズ・重量 鏡筒水平時の鏡筒センターまでの高さ:827~1310mm・-kg
付属品 接眼レンズ2個(F8mm、K20mm)、天頂ミラー、接眼アダプター、星空ガイドブック

名機ラプトル50をグレードアップした兄弟機

スコープテック ラプトル60 天体望遠鏡セット ラプトル50との比較

10位でご紹介した「ラプトル50」が販売された後、当初想定していたユーザー層よりも高い年齢層にも製品が受け入れられたことから、ラプトル50の特徴は残した上で、より高い年齢層のユーザーにも満足感を与えられるようにグレードアップを図った製品です。

主な変更点は、対物レンズ、架台、三脚です。対物レンズは60mm、一回り大きくなりました。集光力が上がり、暗めの星や星団・星雲も観察しやすくなりました。架台は主要な部分が金属性になり、安定性が増し、精密な動きが可能になっています。

三脚は伸縮式に変更されています。子どもの場合は成長しても使い続けられますし、大人のユーザーには格段に使いやすくなりました。様々な点で、ラプトル50からグレードアップしているので、少し価格は高くなりますが、予算的な問題がないのであれば、この製品を選んでおけば末永く使えて結果的にお徳かもしれません。

なお、初心者にはあまり関係がありませんが、接眼部は、24.5mmだけでなく、31.7mmにも対応しています。他社製の別売りの接眼レンズなども付けることができるので、接眼レンズを既に持っていたり、これから買い足そうという人には便利です。

第1位 ビクセン 天体望遠鏡 ポルタⅡ A80Mf

ビクセン 天体望遠鏡ポルタⅡ A80Mf

天体望遠鏡の種類 屈折式
架台の種類 経緯台
対物レンズ有効径/主鏡有効径(口径) 80mm
焦点距離 910mm
F値 11.4
集光力 131倍
倍率 46倍、144倍
鏡筒のサイズ・重量 長さ860×外径90mm・3.3kg(本体2.5kg)
架台・三脚のサイズ・重量 長さ900~1300mm、高さ705~1200mm・5.7kg
付属品 接眼レンズ2個(PL20mm、PL6.3mm)、正立天頂プリズム31.7mm、星座早見盤、星空ガイドブック

初心者からベテランまで満足させる定番商品

ビクセン 天体望遠鏡ポルタⅡ A80Mf 工具内蔵

初心者にも扱いやすく、上級者でも満足できる天体望遠鏡の定番商品です。初心者用としては少し価格が高めなのですが、その分しっかりした作りで、長く使い続けることができる天体望望遠鏡です。正立天頂プリズムが付属するので、地上観察にも使えます。

対物レンズ有効径は、大きめの80mm。アクロマートレンズにマルチコートが施されていて、色収差が少なくなっています。また、この記事でご紹介している製品の中では、かなり長い910mmの焦点距離がありますが、この点も収差を少なくするために役立っています。「よく見える」天体望遠鏡です。

また、この製品の場合、架台の出来が良いのも素晴らしい点です。扱いやすいフリーストップ式で、微動ハンドルは、微動させる範囲が限定されない全周微動です。鏡筒との接続は「アリミゾ式」と呼ばれる規格で、同規格に対応した重さ約5kg・外径160mmまでの鏡筒であれば、自由に載せかえることができます。

最初は屈折式の望遠鏡で天体観測を始めて、将来は反射式の望遠鏡を使って見たいと思っている人には、この載せかえ自由にできるというのは大きなポイントです。上の写真にあるように、架台に微動ツマミの調節などに使う工具を内蔵することができるなど、細かな配慮も行き届いた製品です。

鏡筒も架台・三脚も、この記事でご紹介している中では大きめの製品ですが、架台と三脚の付け外しがハンドルネジ1個で出来る設計なので、分割して運搬・収納することができます。

売れ筋の製品だけあってオプションパーツも充実していて、太陽観察用のパーツやカメラ用のアダプターも販売されています。少し高価な製品ですが、長期にわたって使えるグレードの高い天体望遠鏡です。

まとめ

天体望遠鏡の選び方とおすすめの製品をご紹介しました。天体望遠鏡にも色々なタイプの製品があることがお分かりいただけたのではないかと思います。

天体望遠鏡というのは、月を見たいのか、惑星を見たいのか、星団や星雲といった暗い星々を見たいのかといったように、何を見たいのかによって選ぶべき製品が変わってきます。

また、携帯性を重視したり、明るさを重視したり、価格を重視したりといったように、自分にとって何が大事なのかによってもどれを選ぶべきかは変わります。

この意味で、「誰が選んでもこれがベスト」という製品があるわけではなく、「自分にとって最適な天体望遠鏡」を探すことが重要になります。この記事が、あなたにとって最適な製品を選ぶ助けになれば幸いです。