国別おすすめオリーブオイル7選-オリーブオイルの基礎知識とおすすめの使い方-

オリーブオイルは、その名の通りオリーブの実を絞って得られる植物油の一種です。オリーブオイルには酸化しにくいオレイン酸が多く含まれることから、加熱調理に向いているオイルですが、香りを楽しむために生食で食べられることも多く、イタリア料理などで多く使用されます。今回はオリーブオイルのもととなるオリーブやオリーブオイルに含まれる成分、オリーブオイルの種類、国別のおすすめオリーブオイルの紹介をしていきたいと思います。

オリーブについて


 オリーブオイルの原料となるオリーブの主な生産国は、スペイン(111万トン)、イタリア(44.2万トン)、ギリシャ(30.5万トン)で、気候などその年によって多少の前後はあるもののこの3国でおよそ世界全体の生産量のうち2/3以上を生産していると言われています。
特に最もオリーブ産業が盛んなスペインは、総栽培面積が約260万ヘクタールにもなり、南部のアンダルシア地方は世界最大のオリーブ栽培地として知られています。またオリーブは美容や健康機能の面からも世界的に注目されており、生産量は年々増加しています。
 そのオリーブには約1,300種類もの品種があり、代表的なものとしてミッション、マンザニロ、ルッカなどがあります。種類によって香りや味が違うのはもちろんですが、例えばマンザニロやセビラノなどの果実の大きな品種は含油率が低くオイルよりは塩漬けに向いていて、ルッカやミッションのように果実の大きさが中〜小程度のものは含油率が高いためオリーブオイル向きとなります。
オリーブの全ての品種の原産地は明らかになっているわけではありませんが、その多くがスペイン、イタリアであると言われています。特にイタリアには約600種類ものオリーブが生育しているとされています。

実は日本でも栽培されているオリーブ

 近年、日本でも小豆島を中心に国産オリーブが有名になってきました。オリーブが日本に持ち込まれた歴史は意外と古く、オリーブオイルが持ち込まれたのは安土桃山時代、オリーブの木が持ち込まれ、国内で栽培され始めたのは江戸時代末期とされています。
 その後、オリーブオイルの栽培が本格化したのは、明治時代になってからで、香川、三重、鹿児島の3県に試験的にオリーブを植え栽培試験を行いました。その結果しっかりと結実し、生産ができたのが香川県の小豆島だけでした。
それはイタリアやスペインなどもともとオリーブの生産が盛んな地域と小豆島が同じく地中海性気候に属し、気候が似ていたということが大きな要因と言われています。その後、まだ栽培技術や情報が少ない中で病気や病害虫の発生など様々な困難が発生しましたが、それを不断の努力で解決し、小豆島が国内有数のオリーブ生産地となっていったのです。現在国内で生産されるオリーブの約9割は小豆島産となっています。

オリーブオイルに含まれる成分


 オリーブオイルには健康に良いとされる成分が多く含まれています。アメリカでは2004年から米国食品医薬品局(FDA)がオリーブオイルに限定的健康強調表示の許可を出しています。また2011年には欧州食品安全局(EFSA)オリーブポリフェノールのオレウロペインは「抗酸化作用があり、それによって血中コレステロールから身体を守る」として健康強度表示を認めています。

 オリーブポリフェノールのオレウロペインに関する筑波大学の宮崎教授の実験によれば、高血圧のラットにオレウロペインを摂取させたところ血圧が低下したことや、ラットの骨粗鬆症を改善すると発表しています。更にラットを暑熱環境下でストレスを与ると、メスの排卵数が減少するのですが、そこにオリーブオイルに含まれる成分を抽出して与えたところ、排卵数減少も改善したと発表しています。もちろんラットに対して抽出した成分を与えた限定的な結果ではあるものの、各国の機関が認めているようにオリーブオイルに含まれる成分には様々な効果があることが証明されています。

 またオリーブオイルの種類は後述しますが、オリーブオイルの種類の1つであるエクストラバージンオリーブオイルの場合、その成分の7〜8割程度がオレイン酸となります。
 オレイン酸は生活習慣病を予防する効果が期待できる脂肪酸の1つとして知られています。具体的には、動脈硬化や心臓病、高血圧の原因となる悪玉(LDL)コレステロールと動脈硬化を予防する働きがある善玉(HDL)コレステロールがあり、オレイン酸は善玉コレステロールを減らさず、悪玉コレステロールだけを減らす効果があるといわれています。
 またオレイン酸は酸化されにくく、一般に脂肪の酸化が進むと、がんや動脈硬化、脳疾患や心疾患、糖尿病などの原因になると言われており、オレイン酸にはがんや生活習慣病などを予防する効果があるとも言われています。

 オリーブオイルには様々な成分が含まれており、美味しいだけではないオイルであるということが分かってきています。

オリーブオイルの種類


 店頭で販売されているオリーブオイルを見てみると、エクストラヴァージンオリーブオイル、ピュアオリーブオイルなどいくつかの種類があります。これは国際オリーブ協会(IOC)という協会が、鑑定士による味、におい、色に関する検査を行いその結果に基づきオリーブオイルのランクが決まります。
 先ずオリーブオイルは精製方法により大きく「バージンオリーブオイル」と「精製オリーブオイル」の2つに区分されます。

 前者は、「バージンオリーブオイルはオリーブの果実から機械的または他の物理的な方法(伝統的圧搾法、遠心分離機による連続法など)のみで得られたもの」と定義されています。つまり、オリーブの実から絞ったままのオリーブオイルのことをバージンオリーブオイルと呼ぶのです。
 その中でも更に、先程紹介したIOCによる味、におい、色に関する検査と遊離脂肪酸値(オリーブオイルに含まれる遊離オレイン酸の重量割合)の値により、更に細かく区分されます。その中でも、離脂肪酸値が0.8%以下、IOCによる食味検査で最高級と判断されたものが「エキストラバージンオリーブオイル」と呼ばれます。つまり、オリーブオイルには多くの種類がありますが、その中でも「エキストラバージンオリーブオイル」が最上級のオイルとなるのです。

 次いで後者の「精製オリーブオイル」とはバージンオリーブオイルを化学的に精製(脱酸・脱臭・脱色等)したオイルのことを指します。精製されたオイルは無味無臭で無色透明な状態であるため、そこにバージンオリーブオイルを加え風味づけしてオリーブオイルとして販売しています。それらは、「ピュアオリーブオイル」という名称で販売されます。

オリーブオイルおすすめの選び方

 オリーブオイルには精製方法によっていくつかの種類があることはご理解いただけかと思います。次にオリーブオイルの簡単な選び方をご紹介します。

バージンオリーブオイルは香りは楽しんで


サラダやパンにつける、マリネなど加熱せずにオリーブオイルを食べる場合はバージンオリーブオイルがおすすめです。加熱するとオリーブオイルの香りが飛んでしまうため、特に香りをダイレクトに楽しむのであればエキストラバージンオリーブオイルがおすすめです。
 またバージンオリーブオイルの中ででも甘い香りがするタイプは鶏肉やクリーム系の料理と相性が良く、フレッシュな香りがするタイプには魚との相性が良いです。特にフレッシュな香りがするエキストラバージンオリーブオイルにお刺身をつけて食べると、甘みが引き立ち相性ぴったりです。

ピュアオリーブオイルは加熱用におすすめ

 加熱する場合にはピュアオリーブオイルがおすすめです。オリーブオイルはそもそも酸化しにくくサラダ油と同じように炒めもの、揚げ物にも相性が良いオイルとして知られています。しかし、加熱することで香りが失われることもあるため、高価なエキストラバージンオリーブオイルよりも比較的お買い得なピュアオリーブを使用することをおすすめします。

産地別おすすめオリーブオイル

続いて産地ごとのオリーブオイルの中でもおすすめのオイルを紹介していきます。

スペインのオリーブオイル

スペインはオリーブ生産量世界1位の国です。スペインで生産されるオリーブオイルは熟成した果実を絞ってオイルにしているため、まろやかな味が特徴的です。またイタリアよりも栽培品種は少ないものの、特定の品種に絞って品質向上を図っている国で、様々な料理にも合う癖のないオリーブオイルになっています。
【スペイン産エキストラバージンオリーブオイル 1,000ml(ペットボトル)】

製品情報
スペイン産エキストラバージンオリーブオイル 1,000ml(ペットボトル)
国:スペイン
ブランド:オリテラ
タイプ:エキストラバージンオリーブオイル

サラダ、バケット、パスタ、ピザなど様々なタイプの料理に合うスペインのブランド、オリテラのオリーブオイルです。少しスパイシーで舌の上でピリッとなるフレッシュな風味が特徴的です。エキストラバージンオリーブオイルが1000ml入って1,000円前後とお買い得感もあり、思い切って加熱料理にも使えるオリーブオイルです。

【スペイン産 オリテラEXVオリーブオイル250ml】

製品情報
スペイン産 オリテラEXVオリーブオイル250ml
国:スペイン
ブランド:オリテラ
タイプ:エキストラバージンオリーブオイル

スペインのブランド、オリテラが作るエキストラバージンオリーブオイルの中でも更に高級な有機JAS認定のオリーブオイルです。厳選されたオリーブを使用していることはもちろんのこと、有機JAS認定という安心感のある商品です。250mlで1,200円前後とエキストラバージンオリーブオイルにしては決して高くありませんが、できれば生食でサラダやバケットなどフレッシュな香りを楽しみたいオイルです。

イタリアのオリーブオイル

イタリアはオリーブの生産量はスペインに次ぐ第2位の国ですが、オリーブを輸入しオイルを製造しており、オリーブオイルの生産量では世界1位の国です。またイタリアはオリーブの原産地としても知らており世界に流通する1,300種類のオリーブのうち600種類はイタリアが原産地と言われています。そのためイタリアのオリーブオイルは種類が豊富でフルーティーなタイプからスパイシーなタイプまで様々なオイルが楽しめます。
【EU有機認証 イタリアシチリア産 アルベルトさんのエキストラヴァージンオリーブオイル(250ml)】

製品情報
EU有機認証 イタリアシチリア産 アルベルトさんのエキストラヴァージンオリーブオイル(250ml)
国:イタリア
タイプ:エキストラバージンオリーブオイル

イタリア農水省が認定するオリーブオイルパネルリーダーの資格を持ち、公式のオリーブオイル・コンテストの審査員を務めるアルベルト氏が抽出だけでなく、オリーブの剪定指導、収穫時期の決定まで徹底的に拘ったオリーブオイルです。フレッシュな香りとスパイシーな刺激があり肉料理によく合います。

【マントヴァ エキストラバージンオリーブオイルスプレー 228g】

製品情報
マントヴァ エキストラバージンオリーブオイルスプレー 228g
国:イタリア
ブランド:マントヴァ
タイプ:エキストラバージンオリーブオイル

少し変わったタイプのオリーブオイルで、スプレータイプのオリーブオイルです。エキストラバージンオリーブオイルをスプレーにし、霧状にオイルを噴射します。霧状に噴射されることで肉や魚、サラダなどまんべんなくオイルをかけることができ全体にオイルの香りが広がります。ダイエット中などあまりオイルを使いたくない人でも、量の調整が効くことから女性を中心に人気です。

チリのオリーブオイル

オリーブオイルというとヨーロッパのイメージが強いのですが、南米チリもオリーブの生産が盛んな国の1つです。チリの気候はイタリアの地中海性気候に近く、比較的標高の高い土地で生産されることで昼夜の温暖さが大きく、引き締まった実が収穫できます。そのため香りが強く近年国際的なコンテストでも注目を集めている国の1つです。
【ソル・デル・リマリ エクストラ・ヴァージン オリーブオイル 500ml】

製品情報
ソル・デル・リマリ エクストラ・ヴァージン オリーブオイル 500ml
国:チリ
ブランド:ソル・デル・リマリ
タイプ:エキストラバージンオリーブオイル

NYオリーブオイル国際コンペティション2013で金賞を受賞するなど国際的にも高い評価を得ているチリのブランド、ソル・デル・リマリの手がけるオイルです。香りが非常に強くサラダやバケットにつけるとより一層オイルの香りが引き立ち、口に含んだ瞬間香りが一気に鼻を抜けます。オリーブオイル好きな人は敢えてチリ産を選ぶという人もいるほどです。

日本のオリーブオイル

スペイン、イタリアと比べると生産量は少なく、小豆島など国内でも限られた地域でしか生産されていません。国産ブランドというだけではなく日本人特有の丁寧な仕事から生産されるオリーブオイルはまろやかな風味が特徴で近年国際的なコンクールでも評価を得られるようになってきました。また生産から圧搾までを自社の農園で行うオリーブ農家が多く、収穫したオリーブを直ぐに絞ることができることからフレッシュな香りが強いことも特徴です。
【国産 香川県産オリーブ100% 使用 エキストラバージンオイル(手積みルッカのみ使用)(200ml)】

製品情報
国産 香川県産オリーブ100% 使用 エキストラバージンオイル(手積みルッカのみ使用)(200ml)
国:日本
ブランド:SOUJU
タイプ:エキストラバージンオリーブオイル

100年近い歴史をもつ日本の老舗オリーブ農園が手がけるこだわりのオリーブオイルです。機械で収穫すると収穫時に実に傷が入り絞る前の段階で少しずつ酸化してしまいます。手積みをすると手間はかかるのですが、傷がつかず酸化もしにくいため非常にフレッシュなオイルができます。またルッカという種類のみを使用しており、フルーティーな甘い香りが特徴的です。いわゆる高級オリーブオイルですが、オリーブオイル好きなら1度は試してみたい1品です。

【小豆島産100% エキストラバージンオリーブオイル 200ml】

製品情報
小豆島産100% エキストラバージンオリーブオイル 200ml
国:日本
ブランド:アグリオリーブ小豆島
タイプ:エキストラバージンオリーブオイル

小豆島で生産されるオリーブ。アグリオリーブ小豆島では苗から自分たちで育て丹精込めてオリーブを生産しています。2017年ロサンゼルスで開催されたエキストラバージンオリーブオイルの品評会では見事金賞を受賞し国際的にも評価を得たオイルです。アグリオリーブ小豆島のオイルも手積みにこだわり、フレッシュで甘みのある香りが特徴的なオイルです。

自分好みのオリーブオイルを心ゆくまで楽しんで

各国の様々なオリーブオイルをご紹介してきましたが、好みのオリーブオイルは見つかりましたか?今回紹介したオリーブオイルは全て「美味しい!」と喜んでもらえるようなオリーブオイルばかりです。ぜひこの機会に素敵なオリーブライフに一歩踏み出してみてください。きっと毎日が少しだけハッピーになれますよ。